高橋浮世絵コレクション

東洲斎写楽

sharaku

  • 三世ヵ市川高麗蔵の志賀大七
    200X@98

    32.8×25.6 大判錦絵

    懐手のまま刀の柄頭に手をかける、面長な顔立ちの侍。隈取を施した両目は寄り、口元はきりりと結ばれる。歌舞伎で悪(わる)に徹する実悪と呼ばれる役どころを、三世高麗蔵が見事に演じる姿である。

  • 市川鰕蔵の竹村定之進
    200X@99

    36.6×24.8 大判錦絵

    逆ハの字形をした眉に、見開かれた両の眼(まなこ)。大きな鷲鼻の下では、結んだ口元の端が緩み、なかから赤い舌がのぞく。

  • 二世小佐川常世
    200X@100

    38.4×25.7 大判錦絵

    二世小佐川常世は、四世岩井半四郎、三世瀬川菊之丞に次ぐ当時の人気の女形。きりりとした落ち着きのある表情を見事に捉えているが、何の役柄を演じているのかは特定できていない。

  • 三世沢村宗十郎の名護屋山三と三世瀬川菊之丞の傾城かつらぎ
    200X@101

    37.9×24.7 大判錦絵

    懐手で立つ名護屋山三と、それに寄り添うように立膝で座る遊女のかつらぎ。かつらぎを演じる三世瀬川菊之丞は、美人の女形として高い名声を誇っていたが、この頃は40歳を過ぎた頃。