高橋浮世絵コレクション

雪のあした

Morning Scene after Snow ( Diptich )

IIIF Drag-n-dropIIIF Manifest

降雪ですっかり白化粧した庭に出て、なにごとか語らいながら遊ぶ女たち。軒からの氷柱(つらら)を煙管でいじったり、紅梅の花びらを摘んでみたりと、凍てつくような寒さを厭わず雪を踏む振袖の娘たちの華やいだ姿が、室内で盃を重ねて炬燵で体を温める年嵩の女たちと、ちょうど好対照に描かれる。 二枚続きの画面で構成されるこの作品は、天明前期の美人画版画で主導的役割を果した鳥居清長の名品として古来知られるもの。清長は役者絵本家の鳥居派の絵師だが、当時は八頭身型の比較的健康的な美人図を描いて人気があった。天明期の作。

詳細情報

作者
鳥居清長
作者英名
kiyonaga
画題
雪のあした
請求記号
200X@94,95
制作年代
18世紀後期
版元
なし
極印
なし
版型
大判錦絵二枚続
寸法
(右)38.4×26.3,(左)38.4×26.0
署名
清長画