Hiroshi Aramata Natural History Book Collection

陸に打ち上げられたセミナガスクジラとマッコウクジラ

『哺乳類の一般誌』

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巻号頁数:Plate IX 制作者: B.W. Hawkins(素描家兼リトグラフ);R.B. & R(刷り師) 版画技法:リトグラフ(手彩色) 刊行年: 1850
クジラの死骸というテーマは、16 世紀にまでさかのぼる。オランダの画家ヘンドリック・ゴルチウス は、1598 年 2 月 3 日、浜に打ち上げられた巨大なクジラを観察し、スケッチすることができた。この 種のトポスは、その後も繰り返し多くの画家を魅惑する。動物の死体を描くという後世の流行の先駆で ある。そこには明らかに「死」の寓意が込められ、背景や周囲の状況を精密に描き込むことで、画家の 死生観が読みとれる。

(鷲見洋一編集・執筆『繁殖する自然―博物図鑑の世界』慶應義塾図書館、2003年 より)