巻号頁数: t. 4, pl. 114 版画技法:エッチング、スティップ ル(手彩色) 刊行年:1794 蝶が神話になぞらえられるのは、愛をめぐるプシュケー物語に欠かせない「道具」であるばかりか、毛虫から蛹、そして蝶という成長過程が、人間のかりそめの死と魂の復活という道行きを辿るかに見えるからであろう。
(鷲見洋一編集・執筆『繁殖する自然―博物図鑑の世界』慶應義塾図書館、2003年 より)