高橋浮世絵コレクション

教訓親の目鑑 もの好

Prespective Bridges Judged through Parent's Moralizing Spectacles ( Kyokun Oya no Megane ) : A Curious Girl

IIIF Drag-n-dropIIIF Manifest

儒教的精神の色眼鏡を通して見た、女性の性格評という体裁の揃物の一図。狆とおぼしき犬の体をきれいに拭いている女性の姿である。微笑ましい日常の一齣を描いているように見えるが、文章の方はなかなか手厳しい。貴人が犬を飼うのはよいが、庶民が犬猫を溺愛するのは見苦しいと説いている。 喜多川歌麿は寛政前期に美人画において大首絵と呼ばれる半身像を創始して、「婦人相学十躰」や「婦女人相十品」といった性格類型描写を描いており、享和年間にも本シリーズや「婦人相学拾躰」と題した同趣向の揃物を揮毫しているが、この『教訓親の目鑑』は説明的要素が強い。(樋口一貴)

詳細情報

作者
喜多川歌麿
作者英名
utamaro
画題
教訓親の目鑑
画題2
もの好
請求記号
200X@135
制作年代
19E
版元
鶴屋金助
極印
なし
版型
大判錦絵
寸法
38.9×26.3
署名
哥麿筆