高橋浮世絵コレクション

役者舞台之姿絵 たち花や

Portraits of Actors on the Stage ( Yakusha Butai no Sugatae ) : The Actor Tachibanaya ( Ichikawa Yaozo )

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三世市川八百蔵が演じる奴初平。「立花屋」は八百蔵の屋号である。寛政6年3月に都座で上演された「初曙観曽我(はつあけぼのかおみせそが)」の三番目狂言に取材している。紫地の着物に緋鹿子の裾廻しの粋な衣装は、武士の従僕で身分は低いが愛嬌と色気のある色奴(いろやっこ)の風情である。 「役者舞台之姿絵」は、44点が確認されている歌川豊国の初期の代表作。写楽が浮世絵界に旋風を引き起こす直前に制作が開始された。この作品により豊国は幅広い人気を獲得。結果的に写楽を抑え、役者絵界で不動の地位を築いた。(日野原健司)

詳細情報

作者
歌川豊国
作者英名
toyokuni
画題
役者舞台之姿絵 たち花や
請求記号
200X@3-2
制作年代
寛政6年(1794)
版元
和泉屋市兵衛
極印
極印
版型
大判錦絵
寸法
39.3×26.4
署名
豊国画