インキュナブラコレクション

022c

サヴォナローラ 『論理学摘要』

Compendium aureum totius logicae

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本著作は、フィレンツェにおける最大の説教家となるサヴォナローラが著した全10章からなる論理学の教科書『論理学摘要』(Compendium aureum totius logice)である。同作は1492年にルッカ(Lucca: Piscia)で最初に出版されたと考えられる。慶應本は、これと同じ合本におさめられた第一作と第二作とは異なり、タイトル頁を除いて赤字がはいっていない。本文の後に10葉に及ぶアルファベット順索引(Index alphabeticus materierum huius Compendii)が付されている。
メルヒオール・ロッターは、ライプツィヒ最大の出版業者であったコンラート・カヘローフェンの義理の息子であり、印刷にはすべてカヘローフェンの活字を用いている。彼が出版した最初の本は1495年のものとされているが、本格的な活動は1497年からであり、16世紀に活躍した。本書も1516年の印刷である。
そのほかの点についてはIKUL 022の項を参照されたい。

【参考文献】
BMC, III, xxviii-xxix, 649ff

(YA)

詳細情報

Author
Savonarola, Girolamo
Place of Publication
Leipzig
Printer
Melchior Lotter
Format

8º

Date of Publication
1516
Binding

Contemporary blind-stamped pigskin over wooden boards with the later addition of the letters IADC and the date 1620 in black; with catches, clasps missing; on the front paste-down is written the table of contents in a contemporary hand.

Bibliographical Notes

A-I8 K4; 76 leaves.

Shelfmark
120X735@1
Acquisition Year
1987