磯田湖龍斎
koryusai
36.2×26.2 大判錦絵
堂々と誇らしげに歩みを進めるのは、美しく着飾った高位の遊女。その背後には、まるで妹分のような少女たち、禿(かむろ)が付き従っている。
26.3×19.2 中判錦絵
「横雲やきふうのかわる日の出かな」 青楼の店先での後朝の別れの一齣。遊女の方はいまだ名残尽きせぬ様子で上目遣いに客を見やるが、一方の遊客は上半身は振り返っているものの足はすでに帰途に踏み出している。
26.0×19.4 中判錦絵
68.2×12.0 柱絵判錦絵
「朝顔や 水の溢るゝ 瑠璃の色」 江戸の歯ブラシ、房楊枝を手に、寝起きの女が庭に立つ。彼女の見下ろす先には添え竹に蔓を巻きつけた朝顔が、色鮮やかな花をいくつも開花させている。
69.2×13.0 柱絵判錦絵
若い娘とじゃれる猫というモチーフは、『源氏物語』「若菜上」の帖に由来し、物語絵やそれを当世風に見立てた風俗画において定型化された。