高橋浮世絵コレクション
八百やお七 (石川豊信)
The Actor Segawa Kikunojo in the Role of Yaoya Oshichi
IIIF Manifest
お七は、江戸本郷の八百屋太郎兵衛の娘。天和二年十二月の大火の際に避難した寺で、その寺の小姓に恋慕の情を燃え上がらせる。翌年、再び火災になれば再会が果たせると思いあまって放火事件を起こしてしまう。捕らえられ、数え十六歳で火刑に処された。事件の三年後には井原西鶴が『好色五人女』に取り上げて、以後浄瑠璃・歌舞伎の題材として採用されている。 石川豊信は、浮世絵の紅摺絵期を代表する美人画家。まだあどけなさがのこる少女が右手に持つ羽子板の裏面には、恋しい男の絵姿が描かれているのだろうか。(樋口一貴)
詳細情報
- 作者
- 石川豊信
- 作者英名
- toyonobu
- 画題
- 八百やお七
- 請求記号
- 200X@23
- 制作年代
- 18世紀中期
- 版元
- 丸屋小兵衛
- 極印
- なし
- 版型
- 細判紅摺絵
- 寸法
- 29.3×13.8
- 署名
- 石川豊信筆