高橋浮世絵コレクション

五世市川団十郎の三浦国妙と四世岩井半四郎のうとう

The Actor Ichikawa Danjuro Ⅴand Iwai Hanshiro Ⅳ in the Poles of Miura Kunitae and Uto

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天明二年十一月の中村座「五代源氏貢振袖(ごだいげんじみつぎのふりそで)」に取材。八重はた姫の首を打ちにきた国妙に、夫蔵人の命で八重はた姫の振袖を着て身替わりとなる、うとう。うとうの掲げる袖には、「ふくかぜを名こその関とおもへども道もせにちる山ざくらかな」という古歌がしたためられている。身替わりとなって果てよという、夫からのメッセージを読みとったうとうは、自ら刀を咽に突き立てるのである。 役者絵は久しく鳥居派の牙城であったが、画風的に沈滞気味のこのジャンルに役者の個性を描き分ける似顔絵という新風を吹き込んだのが、勝川春章と一筆斎文調であった。(樋口一貴)

詳細情報

作者
勝川春章
作者英名
shunsho
画題
五世市川団十郎の三浦国妙と四世岩井半四郎のうとう
請求記号
200X@61
制作年代
天明2年(1782)
版元
なし
極印
なし
版型
間判錦絵
寸法
31.9×21.9
署名
春章画