高橋浮世絵コレクション

名所腰掛八景 鏡

Eight Views of Famous Teahouse Beauties ( Meisyo Koshikake Hakkei ) : The Beauty Okita Looking into a Mirror

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「風すずしそののしおりや難波がた」 『名所腰掛八景』は、江戸で評判の水茶屋の美人を描いた八枚シリーズ。この女性は歌麿の美人画に頻出する難波屋おきたであることが、狂句から暗示される。歌麿には手に鏡を持ち身繕いの途中の女性像が多いが、外部の視線を意識することからふと気を抜いた瞬間の、意図されたものでない官能性を表現しようとしたものであろう。 喜多川歌麿は寛政前期に大首絵と呼ばれる半身像を創始して、清長にかわり美人画界に君臨することとなった。清長のある種理想化された美人像とは違い、対象の体温までも肉薄して写し取らんとする生々しい作画態度が特徴的である。(樋口一貴)

詳細情報

作者
喜多川歌麿
作者英名
utamaro
画題
名所腰掛八景 鏡
請求記号
200X@109
制作年代
18世紀後期
版元
伊勢屋利兵衛
極印
なし
版型
大判錦絵
寸法
36.1×26.0
署名
哥麿筆