高橋浮世絵コレクション

東都名所 両国柳ばし

Celebrated Places in Edo : Yanagibashi at Ryogoku

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柳橋は神田川が隅田川に合流する辺り一帯で、多くの料亭が軒を連ねていた。芸者が荷物を担いだ供の男と一緒に宴席へと出かけているところであろうか。夜空に星が輝いているものの、街灯がなかった江戸時代では見通しの悪い夜道を歩かざるを得ない。ふと柳の下の暗闇に唸りあう野良犬の群がいるのを見つけた女性は、襲われないかと怯えた表情で男の方に寄り添っている。夜空の雲や柳の影、あるいは暗闇に包まれた対岸をぼかしの技法で表現するところに、西洋画を意識した国芳の工夫が見られる。天保期の作。(日野原健司)

詳細情報

作者
歌川国芳
作者英名
kuniyoshi
画題
東都名所 両国柳ばし
請求記号
200X@3-73
制作年代
19世紀中期
版元
加賀屋吉右衛門
極印
極印
版型
大判錦絵
寸法
25.0×36.5
署名
一勇斎国芳画