高橋浮世絵コレクション

名所江戸百景 猿わか町よるの景

One Hundred Famous Views of Edo ( Meisho Edo Hyakkei ) : Night View of Saruwaka Street

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猿若町は浅草の北東部。天保の改革により、風紀を乱すとの理由から江戸市中の芝居小屋が強制的に一ヶ所に集められた。三つの芝居小屋が一つの通りに居並ぶ壮観な様を、遠近法を駆使して表現している。空に輝く大きな満月は芝居見物から帰る客たちを照らし、足元にくっきりとした影を落としているのが印象的である。夜空にあえて版木の木目の跡を残しているのも、浮世絵ならではの情緒を与えていると言えよう。 「名所江戸百景」は、「東海道五十三次」(保永堂)に並ぶ、広重の最晩年に描かれた「名所江戸百景」は、「東海道五十三次」(保永堂)に並ぶ広重の代表作。(日野原健司)

詳細情報

作者
歌川広重
作者英名
hiroshige
画題
名所江戸百景
画題2
猿わか町よるの景
請求記号
200X@5-56
制作年代
安政3年(1856)
版元
魚屋栄吉
極印
安政3年9月改印
版型
大判錦絵
寸法
37.9×25.7
署名
広重画