高橋浮世絵コレクション

東海道五十三次之内(保永堂) 庄野 白雨

The Fifty-Three Post-Stations along the Tokaido Highway : Shono

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にわか雨で足早に駆け抜ける街道の旅人たち。彼らの跳ね上げる軽快な水音が、背後の竹薮のざわめきとともに聞こえてきそうな、鄙びた山中のワンシーンである。画中の人物への感情移入を容易にさせる巧みな描写は、叙情性豊かな画面をつくり出し、大衆受けのよい純和風の風景画を新たに誕生させている。 幕末の浮世絵界に北斎ととともに名所絵の新ジャンルを築いた広重の出世作で、全五十五枚から成る版画集の一。旅情をうたいあげることにかけては右に出るもののない絵師の、造形が生み出す詩編と呼んでもよい作品である。天保四年ごろの作。

詳細情報

作者
歌川広重
作者英名
hiroshige
画題
東海道五十三次之内(保永堂)
画題2
庄野 白雨
請求記号
200X@5-5(46)
制作年代
19世紀中期
版元
保永堂
極印
極印
版型
大判錦絵55枚「東海道五十三駅風景続画目録(日本版画研究所刊)」(補配)46枚
寸法
24.4×36.9
署名
広重画