高橋浮世絵コレクション
舟待つ女 桟橋美人
Woman Waiting for a Ferry ( Painting on Silk )
IIIF Manifest
心地よい川風に吹かれながら舟を待つのは、お座敷に声のかかった芸者である。今日風にいえば、出先に向かうためのハイヤー待ち、といったところだろう。背後の柳は、ここが両国橋のたもと、柳橋であることを暗示し、全体に清々しい色調で統一された、明るく爽快な一図である。 寛政後期に錦絵版画の製作から事実上離脱した栄之は、これに代わって美人画の絵画作品を数多く手懸けるようになる。武家に生れた彼は、もともと狩野派を学んでおり、江戸初期の探幽以来の瀟洒な画風を礎に、歌麿とは異なる気高い美人画の世界をつくりあげた。文化ごろの作。
詳細情報
- 作者
- 鳥文斎栄之
- 作者英名
- eishi
- 画題
- 舟待つ女 桟橋美人
- 請求記号
- 200X@B4
- 制作年代
- 19E
- 版元
- なし
- 極印
- なし
- 版型
- 肉筆絹本
- 寸法
- 84.3×28.4
- 署名
- 鳥文斎栄之画