高橋浮世絵コレクション
松竹梅湯嶋掛額
Votive Tablets Dedicated to Yushima Shrine ( Shochikubai Yushima no Kakegaku ) : Yaoya Oshichi
IIIF Manifest
天和の大火事の折、避難先で偶然出会った寺の小姓に恋焦がれた八百屋の娘、お七の物語を描く。史実では想う人に会いたい一心でお七が起こした火事も幸い小火で済んだのだが、それを大げさに大火と潤色したのは有名な井原西鶴『好色五人女』である。図も幕末期の芝居に取材し、半鐘を打ち鳴らそうと火の見櫓に登るお七の姿を、脚色してとらえている。 絵師芳年は本図のような縦二枚続きの錦絵を何図か発表しているが、いずれも迫力のある画面に仕上がっている。一般に残酷な血みどろ絵の絵師としてイメージされる芳年には歴史画・美人画などにも秀作が多く、レパートリーの幅広さを物語っている。
詳細情報
- 作者
- 月岡芳年
- 作者英名
- yoshitoshi
- 画題
- 松竹梅湯嶋掛額
- 請求記号
- 200X@6-9
- 制作年代
- 明治18年(1885)
- 版元
- 松井栄吉
- 極印
- 明治18年12月25日、彫工直山
- 版型
- 大判錦絵竪二枚続
- 寸法
- (上)37.4×25.4,(下)38.6×25.2
- 署名
- 應需芳年画、大蘇