高橋浮世絵コレクション
義仲最期
The Death of Yoshinaka
IIIF Manifest
平安時代末期の武将、源(木曾)義仲と鎌倉方との合戦は最終局面を迎えた。義仲とその乳兄弟である今井兼平の主従二騎となり、兼平が防戦する最中に義仲は自害の場所を求めて粟津の松原へ向かうが、泥田に馬の足をとられて敵に首を討たれてしまう。本図は、墨摺に筆彩色の作品だが、義仲部分はとりわけ鮮やかである。『平家物語』の著名な一節「木曾の最期」にある唐綾縅(からあやおどし)の鎧の後ろ姿が、哀しくも美しい。 奥村政信は、菱川派・鳥居派を研究して一流を立てた十八世紀前半を代表する浮世絵師である。自ら版元奥村屋も経営している。(樋口一貴)
詳細情報
- 作者
- 奥村政信
- 作者英名
- masanobu
- 画題
- 義仲最期
- 請求記号
- 200X@19
- 制作年代
- 18世紀前期
- 極印
- なし
- 版型
- 大判墨摺絵筆彩
- 寸法
- 26.0×35.0
- 署名
- なし