高橋浮世絵コレクション

色子三幅対 中 京

Middle Sheet from a Triptych of Iroko( Young Kabuki Actors) : Kyo

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振袖姿の美しい娘、といいたいところだが、実はこの図の主人公は美少年である。色子とは、陰間茶屋と呼ばれる男娼窟に身をおいて客をとる者を指し、あるいは歌舞伎芝居で若衆形をつとめる者のことをも意味した。図のモデルは、享保前期に女形を演じた役者荻野伊三郎と考証され、本来三図一組の、中央を占める一図である。 本図の絵師奥村政信は江戸中期の代表的浮世絵師。美人画・役者絵の双方に秀で、丸顔の温和な画風で一世を風靡した。政信は単に絵師であるだけではなく自ら版元も兼業しており、この版画も自ら出版・販売している。

詳細情報

作者
奥村政信
作者英名
masanobu
画題
色子三幅対 中 京
請求記号
200X@12
制作年代
18世紀前期
版元
奥村源六
極印
なし
版型
細判漆絵
寸法
33.9×15.3
署名
日本画工奥村政信正筆