高橋浮世絵コレクション

七賢人略美人新造揃

A Collections of Young Aprentice Courtesan to the Seven Sages of the Bamboo Grobe ( Shichi Kenjin Yatsushi Bijin Shinzo Zoroi ) : Mitsuito of the Hyogoya

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両膝を立てたくだけた姿勢で三味線を奏でている、兵庫屋の新造、三つ糸。新造とは、花魁の付き人として身の回りの世話をする、年若い見習い女郎のこと。三味線は遊女に求められた技芸の一つ。一人前の遊女となる将来のために、日々の稽古は欠かせないのであろう。傍らで話しかけてきた禿(かむろ)の声に耳を貸すそぶりも見せていない。 本図は、新造たち7人を中国の竹林の七賢人になぞらえたシリーズの一図。背景には竹林を描いた屏風が飾られている。 遊女として売り出す前の新造がメインに据えられることは非常に珍しい。新造たちの将来性を見込んで早くに宣伝しようとする遊廓の戦略が背景にあるのだろう。寛政7年頃の作と推定される。(日野原健司)

詳細情報

作者
鳥文斎栄之
作者英名
eishi
画題
七賢人略美人新造揃
請求記号
200X@155
制作年代
18世紀後期
版元
岩戸屋喜三郎
極印
極印
版型
大判錦絵
寸法
38.7×25.9
署名
栄之図