富士川文庫(古医書コレクション)

富士川文庫は、慶應義塾大学医学部で医史学を講じた富士川游(ふじかわ ゆう 1865-1940)博士の旧蔵書約1,700点3,600冊あまりのコレクションです。ここに公開するデジタル画像はその一部(227冊)ですが、今後、順次追加を計画しています。

※ 信濃町メディアセンター所蔵

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解説

  信濃町メディアセンター(北里記念医学図書館)古医書コレクションの大部分は、大正7(1918)年から昭和15(1940)年の間、慶應義塾大学医学部で医史学を講じられた富士川游(1865-1940)先生の旧蔵書「富士川文庫」です。富士川先生は日本における医史学の確立者といわれ、著作の『日本醫學史』は明治45(1912)年に学士院恩賜賞を授与されています。先生の講義を受けられた本学医学部教授大鳥蘭三郎(1908-1996)先生は、当センター刊行の『古醫書目録 改訂版』巻頭に「講義用に、先生はいつも二十冊程の古医書を風呂敷包みにされて鎌倉の御宅から持って来られ、学生たちに回覧せしめられた」と記されています。この旧蔵書の一部約1,700点約3,600冊あまりが富士川先生ご遺族から当センターへ寄贈されました。「富士川文庫」には『解體新書』『重訂解體新書』のほか、大槻玄澤による蘭学の入門書『蘭學楷梯』、緒方洪庵による『虎狼痢治準』、日本で初めて電気に言及したとされる後藤梨春による『紅毛談(おらんだばなし)』など著名な書物が含まれています。なお富士川先生の旧蔵書は京都大学所蔵分を合わせるとその全貌が明らかになるといわれています。