グーテンベルク42行聖書

活版印刷術の発明者、ドイツ・マインツの金細工職人ヨハン・グーテンベルク(Johann Gutenberg 1397?-1468)が印刷した世界初の聖書です。ほとんどのページが42行の行組みであることから「42行聖書」とも呼ばれています。

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解説

 活版印刷術の発明者、ドイツ・マインツの金細工職人ヨハン・グーテンベルク(Johann Gutenberg 1397?-1468)が印刷した世界初の聖書です。ほとんどのページが42行の行組みであることから「42行聖書」とも呼ばれています。当時180部前後印刷されたと推測されていますが、現存するものは世界に48部しかありません。慶應義塾図書館は紙に印刷された上巻1冊を所蔵しており、非キリスト教国およびアジアでは唯一の所蔵館として知られています。この聖書はアメリカのエステル・ドヒニーの旧蔵書で、1996年に慶應義塾に収蔵されました。完本ではなく上巻1冊のみで、旧約聖書の冒頭から詩編までが含まれています。慶應本だけにある特徴として、革で編んだインデックス用ボタンがあります。この聖書には目次がないため、ボタンをつけて冒頭ページを探しやすくしていました。現在は4個しか残っていませんが、元は30個ほどあったといわれています。当時、印刷された聖書は未製本の紙葉の束のまま、購入者のいるヨーロッパ各地へ送られ、そこで装飾師によって手書きで彩飾などが施され製本されたので、1冊として同じものがありません。マインツで印刷、装飾、製本すべてが行われたものは3部のみ現存しており、慶應本はそのうちの貴重な1部です。