高橋浮世絵コレクション

衝立のかげ

Behind the Standing Screen

IIIF Drag-n-dropIIIF Manifest

広く開け放たれた部屋の内側では、衝立のかげで情趣豊かな場面が繰り広げられる。若い男女はきらめくような生命感を溢れさせながら、ひととき愛の交歓に身をゆだねている。かすかな小川のせせらぎを背に、菊の花がわずかに秋風に揺れる風情が、図の趣きを一層情緒的なものとしている。 本来春画十二図一組のうち、巻頭部を飾る一図で、十七世紀後半に江戸で活躍した浮世絵の開祖・菱川師宣の作。版画は素朴な墨摺に筆で彩色を加えたもので、浮世絵版画草創期の古態を伝える。延宝期の作。

詳細情報

作者
菱川師宣
作者英名
hishikawa moronobu
画題
衝立のかげ
請求記号
200X@1
通称
Behind the Standing Screen
制作年代
17世紀後期
版元
なし
極印
なし
版型
大判墨摺絵筆彩
寸法
26.4×35.3
署名
なし