高橋浮世絵コレクション
富嶽三十六景 神奈川沖浪裏
Thirty-Six Views of Mt. Fuji : Under the Wave off the Coast of Kanagawa
IIIF Manifest
西洋世界では「ビッグ・ウェーヴ」の名で知られた名品。大きな弧を描いて躍る沖合いの波頭と、それに翻弄される舟との対比が劇的に演出される。計算された幾何学的な構図も去ることながら、本来主役であるべき富士山がまるで狂言回しのように、遠くで小さく踏ん張るようすがみるものの心をとらえる。 千変万化の水を描きとらえることに執心した絵師北斎の、ひとつの回答が提示されたともいえる作品。十九世紀の欧州へも強烈なインパクトとともに紹介され、ゴッホとその弟との書簡のなかにも登場する。本図に触発されたドビュッシーは交響詩「海」を書きあげたほどだ。文政末期〜天保初期の作。
詳細情報
- 作者
- 葛飾北斎
- 作者英名
- hokusai
- 画題
- 富嶽三十六景
- 画題2
- 神奈川沖浪裏
- 請求記号
- 200X@4-20
- 制作年代
- 19世紀前期
- 版元
- [西村屋与八]
- 版型
- 大判錦絵
- 寸法
- 25.0×37.1
- 署名
- 北斎改為一筆