高橋浮世絵コレクション
富嶽三十六景 御厩川岸より両国橋夕陽見
Thirty-Six Views of Mt. Fuji : View at Sunset from Onmayagashi across Ryogoku Bridge
IIIF Manifest
御厩川岸は、隅田川の両国橋と吾妻橋の間、現在の厩橋が架かる付近で、渡し船が往来していた。時刻はまさしく夕暮れ時。同じ渡し船に乗り合わせたさまざまな職業の人たちはそれぞれ帰路を急いでいるところなのであろう。座るスペースもないほどに混み合った船を漕ぎ出す船頭の視線は、夕闇に包まれた富士山に注がれていることが分かる。両国橋や対岸の町並みのシルエットに溶け込むことなく確固としてそびえ立つ富士山の存在感を、北斎は少ない色数で巧みに表現している。文政末期~天保初期の作。(日野原健司)
詳細情報
- 作者
- 葛飾北斎
- 作者英名
- hokusai
- 画題
- 富嶽三十六景
- 画題2
- 御厩川岸より両国橋夕陽見
- 請求記号
- 200X@4-10
- 制作年代
- 19世紀前期
- 版元
- 西村屋与八
- 極印
- 極印
- 版型
- 大判錦絵
- 寸法
- 24.5×37.5
- 署名
- 前北斎為一筆