高橋浮世絵コレクション

東海道五十三次之内(保永堂) 蒲原 夜之雪

The Fifty-Three Post-Stations along the Tokaido Highway : Kanbara

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深々と降る雪の中、3人の人物がただ黙々と歩を進めている。真っ白になった彼らの背中から察するに、絶え間なく雪は降り続いているのであろう。道沿いの屋敷の戸はすべて閉じられ、辺り一面には静寂が漂っている。ただ耳に聞こえるのは、3人が雪を踏む足音だけである。広重はもともと風景画を得意としているが、このような雪景色、あるいは夜空の月や雨模様といった素直に美しいと言える叙情的な自然描写を描かせれば、その右に出る者はいない。天保四年ごろの作。(日野原健司)

詳細情報

作者
歌川広重
作者英名
hiroshige
画題
東海道五十三次之内(保永堂)
画題2
蒲原 夜之雪
請求記号
200X@5-5(16)
制作年代
19世紀中期
版元
保永堂
極印
極印
版型
大判錦絵55枚「東海道五十三駅風景続画目録(日本版画研究所刊)」(補配)16枚
寸法
24.4×37.0
署名
広重画