荒俣宏旧蔵 博物誌コレクション

『モーリス島の魚類学への貢献』

Contribution à la faune ichthyologique de l’île Maurice / par P. Bleeker , publié par l'Académie Royale Néerlandaise des Sciences.

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ピーテル・ブリーカーは当代きってのオランダ魚類学者として知られる。代表作『オランダ領 東インド魚類地図』(1862-1878)が示すように、アジア地域を中心とした調査が多い。ほかに 『ライデンとアムステルダムの博物館に保存されたスリナムのナマズ種研究』(1864)、『中国のコイに関する覚え書き』(1871)、『ギニア沿岸の魚類に関する覚え書き』(1863)などがある。 また、長崎から送らせたサンプルを元に、日本の魚類についても著書があり(『日本で現在知られる魚類の紹介と未知の三種に関する記述』)、初版(1854-1857)では 120 種、再版(1879)では実に546種を数える。 モーリシャス島は、インド洋西部、マダガスカル島の東方に位置する共和国。モーリシャス島 (1865km2)、その東のロドリゲス島(104km2)、北にあるアガレーガ諸島、北東のカルガドスカラジョス礁(面積は合計70km2)からなる。16世紀末にオランダ人が、1715年にはフランス人が、1810年にイギリス人が占領、1814年にイギリス領となる。

(鷲見洋一編集・執筆『繁殖する自然―博物図鑑の世界』慶應義塾図書館、2003年 より)

詳細情報

著者名(原書)
Bleeker, Pieter, 1819-1878
著者名(姓のみ日本語)
ブリーカー
出版地・出版年(日本語)
アムステルダム 1878年
言語
フランス語
図版ページ

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請求記号
120Y@477@1
資料種別
準貴重書
図版
一部公開