太郎に玉てはこをそいたしけるかやうにふる里をしのひてまかり候共又やかて参り候はんするとてほうらいの舟にのりていてにけりかなしみてもかなしさのあまりにやなく〱はまへたちいてゝ一しゆかくなんこひしさにはまちをさしていてぬれはなをとをさかるふねそこひしきあのあお山のあなたをさして行候へふるさとはほとちかくみえ候はんするそや百りをへてたるうみなり共たゝ一ときに行ふねにて候そやあら〱御なこりおしのうらしま太郎やなふ〱