高橋浮世絵コレクション

風流四季哥仙 二月 水辺梅

Elegant Poems for the Four Seasons (Furyu Shiki Kasen ) : Plum Blossoms by a Streem ( February )

IIIF Drag-n-dropIIIF Manifest

古来、暗香浮動と表現される梅花の香り。漆黒の夜の闇のなかにもほのかに匂い漂うそれを、本図では作品の主題としたものである。朱色の柵によじのぼり、大きな梅が枝を手折ろうとする少年と、それをみる少女とが、あたかも夢幻の世界の住人のようにとらえられる。 浮世絵は誕生後一世紀を経て、十八世紀中葉にようやく極彩色の色摺版画へと大きく脱皮するが、その当時中心的な役割を演じた絵師が鈴木春信である。文学的な叙情性とともに、多分に中性的な感覚に包まれた春信の登場は、新時代の浮世絵の幕開けを高らかに告げる象徴的な出来事でもあった。明和期の作。

詳細情報

作者
鈴木春信
作者英名
harunobu
画題
風流四季哥仙
画題2
二月 水辺梅
請求記号
200X@32
制作年代
18世紀中期
版元
なし
極印
なし
版型
中判錦絵
寸法
27.8×20.7
署名
春信画