高橋浮世絵コレクション

雛形若菜初模様 丁子屋内てう山

Courtesans in New Year's Fashions : The Courtesan Chozan of the Chojiya House

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堂々と誇らしげに歩みを進めるのは、美しく着飾った高位の遊女。その背後には、まるで妹分のような少女たち、禿(かむろ)が付き従っている。吉原遊廓のなかで繰り広げられるパフォーマンスのひとつ、道中のひとこまで、普段目にすることさえ適わぬ遊女たちがゆっくりと往来を歩いて、周囲には幾重にも人だかりをつくったという。 丁山(ちょうざん)という遊女を描くこの版画は、遊女絵作品集の一図であり、絵師湖龍斎の代表作に数えられるもの。湖龍斎は春信の周辺から出て、のちに安永期をリードする美人絵師となったが、後年絵画の専門となり、仁和寺宮から法橋位を与えられている。図も安永ごろの作。

詳細情報

作者
磯田湖龍斎
作者英名
koryusai
画題
雛形若菜初模様 丁子屋内てう山
請求記号
200X@58
制作年代
18世紀後期
版元
西村屋与八 蔦屋重三郎
極印
なし
版型
大判錦絵
寸法
36.2×26.2
署名
湖龍斎画