高橋浮世絵コレクション

浜町より写両国大火 明治四年一月廿六日出火

The Great Fire at Ryogoku Viewed from Hamacho

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空を赤く染め上げる、紅蓮の炎。もうもうと煙をあげ、ばちばちと火の粉を散らしながら、火災はさらに燃え広がる。隅田川の畔、両国橋を挟んでいままさに燃え盛る大火事が遠望され、災害の恐ろしい猛威と同時に、そのときにみせる皮肉にも美しい色彩の世界を描き出した一図である。 広重が築いた名所絵を発展させ、当時光線画と呼ばれた本図のような表現を試みたのが、小林清親である。河鍋暁斎・柴田是真に学ぶも、独学で写真術や洋画をも修め、和臭の強い浮世絵を洋風に換骨奪胎した風景版画を打ち出して、世に鳴らした。油彩画や銅版画をイメージさせる木版画も試みている。明治十四年の作。

詳細情報

作者
小林清親
作者英名
kiyochika
画題
浜町より写両国大火 明治四年一月廿六日出火
請求記号
200X@7-53
制作年代
明治14年(1881)
版元
福田熊次郎
極印
明治14年
版型
大判錦絵
寸法
23.6×36.1
署名
小林清親筆