高橋浮世絵コレクション

浮世美人見立三曲

Three Types of Women Linked to Musical Instruments ( Triptych )

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三曲合奏とは、琴・三味線・胡弓による演奏のことで、浮世絵では遊女たちによるそうしたさまがしばしば絵画化された。本図は咲き誇る桜の下で妙なる調べを奏でる、遊女・芸妓と町娘を描き出している。画風は十九世紀の幕末期のものと共通するが、吊り目のなかの黒目がいずれも目の端に寄せられ、特徴ある面貌がみてとれる。 英泉は国貞のライヴァルとして、歌川派の大派閥に拮抗した幕末絵師。当時の退廃美の極致であるとされ、猫背気味の非常に癖の強い美人画で人気を博した。武士の出身ながら娼家を営んだともされ、妖艶な画風の形成はそれに起因するとも想像される。

詳細情報

作者
渓斎英泉
作者英名
eisen
画題
浮世美人見立三曲
請求記号
200X@3-32,33,34
制作年代
19世紀前期
版元
森田屋半蔵
極印
極印
版型
大判錦絵三枚続
寸法
( 右)36.5×25.7,(中)36.6×25.3,(左)36.6×25.3
署名
渓斎英泉画