高橋浮世絵コレクション

高島おひさ

The Beauty Takashima Ohisa

IIIF Drag-n-dropIIIF Manifest

団扇を顎にあてがい、顔を上半身と異なる方向に向ける女。彼女は後世、寛政の三美人とうたわれたミス江戸のひとりで、両国薬研堀の水茶屋の看板娘、高島おひさである。煎餅屋の父が水茶屋も兼業し、その店を手伝ったため大いに評判を呼んだものだが、彼女をモデルに歌麿は新機軸の半身像、大首絵を仕上げ、これまた大評判となった。 歌麿が諸階層の女性を斬新な大首絵として発表したことの背景には、本図を刊行した著名な版元蔦屋重三郎の後ろ楯があった。往時の軟派な出版物の企画・制作・販売を業とする絵草子屋のなかでも、蔦屋はプロデューサーとしての手腕に長じ、奇抜な着想による版画や版本を多く世に送り出している。

詳細情報

作者
喜多川歌麿
作者英名
utamaro
画題
高島おひさ
請求記号
200X@105
制作年代
18世紀後期
版元
蔦屋重三郎
極印
極印
版型
大判錦絵
寸法
37.9×25.0
署名
哥麿筆