高橋浮世絵コレクション

朝顔

Mornig-Glory

IIIF Drag-n-dropIIIF Manifest

「朝顔や 水の溢るゝ 瑠璃の色」 江戸の歯ブラシ、房楊枝を手に、寝起きの女が庭に立つ。彼女の見下ろす先には添え竹に蔓を巻きつけた朝顔が、色鮮やかな花をいくつも開花させている。朝露を含んだそれは陽の光を浴びてきらりと輝き、萌え出るみずみずしい生命力を象徴しているようだ。 春信の美人画風に近似した本図は、初名を春広と号し春信周辺でデビューした湖龍斎の柱絵版画である。のち安永期には画風を変じ、さらに天明期には絵画制作専門に転向した。なお、柱隠しの異名もとる柱絵の細長い判型は日本独特のもので、後年十九世紀の西洋画家たちも強い関心を示した。

詳細情報

作者
磯田湖龍斎
作者英名
koryusai
画題
朝顔
請求記号
200X@A6
制作年代
18世紀後期
版元
なし
極印
なし
版型
柱絵判錦絵
寸法
68.2×12.0
署名
湖龍斎画